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日顎だより



2016.10.31 日本歯科医学総会に参加して
 平成28年10月21〜23日に、福岡市のベイサイドエリアにて第23回日本歯科医学会総会が開催されました。本会が東京と大阪以外で開催されたのはこれが初めてのことで、福岡の3つの大学と地元の先生及び関係各位の方々のご尽力には本当に頭が下がりました。プログラムも歯科領域全てを網羅し、非常に多くの演題がありました。私はポスター発表をさせていただきましたが、ポスターの演題数だけでも相当なものでした。今回はたくさんの演題のうち、歯科からちょっと離れた分野の講演について感想を述べたいと思います。
 21日(金)の開会講演はノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥教授がご登壇されました。メインホールはもちろん、サテライト会場まで全て満席で立ち見となるなど、今まで見たことないような盛況ぶりでした。私も昔大学院でネズミと細胞と試験管とで格闘していましたので、ぜひ講演を聴きたいと楽しみにしておりました。講演では、iPS細胞は現在発見からちょうど10年経ち、これからの再生療法と新薬の開発において大きな可能性を秘めた細胞であることをあらためて知らされました。それと同時に研究開発と臨床応用への難しさを知ることとなりました。現状の臨床応用では一人の患者からiPS細胞を作製して分化培養し、生体へ移植するまでに莫大な費用がかかり、臨床例をどんどん増やすのは無理があるそうです。そしてマンパワーが絶対的に不足していて、iPS細胞の出荷に関わる人のほとんどは非正規雇用であることには衝撃を受けました。しかし将来的に多くの人に拒絶反応のないiPS細胞のストックが蓄えられ、用途に合わせて分化誘導させて出荷するという夢のようなお話に、将来の医療に期待を寄せずにはいられませんでした。
 続いて医師で宇宙飛行士の向井千秋先生がご登壇され、宇宙での体験と魅力を講演されました。溌剌とした講演はとても魅力的でした。印象に残ったお話は、私たちは重力という色眼鏡をかけたまま生活し、それが普通と思っていますが、無重力を体験して初めてその色眼鏡を外された、そして重力圏へ帰って初めて重力の影響の大きさを感じることができた、ということです。ちなみに天才的な科学者ニュートンは地球にいながらにしてその色眼鏡を外した世界を想像することができたのではないかということでした。
 私たちの日常生活にはあまり関係のないように思える宇宙開発ですが、宇宙空間という過酷な環境に耐えるため開発された技術が今では私たちに多大なる恩恵を与えていると聞いたことがあります。宇宙開発技術はもちろんのこと、iPS細胞もいつか歯科医療に大きく貢献してくれる日がくるのではないかと思いました。






過去の日顎だより

2017年06月15日
御礼の挨拶

2017年06月10日
第35回 日本顎咬合学会学術大会・総会

2017年01月31日
2017年 日本顎咬合学会

2016年10月31日
日本歯科医学総会に参加して

2016年10月17日
第17回 咬合フォーラム報告書

2016年09月05日
『人に感動を与える臨床!』



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