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2017-2018年度 理事長挨拶=日本顎咬合学会=



理事長 上田秀朗



 第14代日本顎咬合学会理事長に就任いたしました上田 秀朗でございます。身にあまる重責ではありますが一意専心、学会の発展のために全力を尽くし皆様のご期待に添うよう努力いたす所存です。会員の皆様にはこれまで以上に会の運営にご協力くださいますよう謹んでお願い申し上げます。

さて、本会は、故保母須弥也先生を中心として、咬合学を基盤とした歯科口腔臨床を追求することにより発展し、歯科臨床系の学会としては最大規模(平成29年7月末現在会員数8,681名)になりました。そして現在、会員の歯科医療専門職(歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士)が日常の臨床や啓蒙活動など、様々な場面で活発に活動しております。

 顎咬合学とは、顎口腔系に関する解剖・組織・生理・病理を取扱い、診査(検査)・診断・治療計画を基礎として、顎口腔系の治療を行う科学であると創設期に定義されています。更に近年では生化学・栄養学・再生医療なども含まれ、従来の歯科に限定された領域から咬み合わせの医学を基軸とした口腔医学・医療の分野に発展してきています。

 2012年に提唱された「新・顎咬合学」は渡辺元理事長が種をまかれ、上濱前理事長のもとで結実いたしました。この間、日本顎咬合学会の活動はさまざまなメディアに取り上げられ、文字通り歯科界の牽引役となって、情報発信を行ってまいりました。この5か年の間に「生涯にわたり噛んで食べることが健康長寿の基本であること」への国民の知識と理解は確実に深まったといえるでしょう。しかし、オーラルフレイルをはじめ、「全身と口腔機能の関わり」に関しては、依然として取り組まなければならないことが山積しています。この問題を改善するためには、医科だけに限らず様々な業種との連携が必要であると考えます。そのため、「新・顎咬合学」を継承し、過去5年間の活動をさらに発展させるものとして、新たな5か年計画に「真・顎咬合学」を制定いたしました。つまり、信頼され選ばれる指導医・認定医のもとを国民が訪れるように、会員には顎咬合学の「神髄」を理解し、臨床で応用していただきます。そして国民、患者に顎咬合学の「真心」を伝え、日本顎咬合学会の「神髄」を評価していただけるようにしていきたいと思います。

 これらのことを実現するためには、会員により「国民の健康な咬合」の育成・維持・再建・管理を実践することが不可欠であり、国民の要望と期待に応えることのできる会員歯科医師を育成することが必要です。また、本会の若手歯科医療専門職には人間としてはもとより、歯科医療のプロフェッショナルとして、次世代の歯科界を引っ張っていってもらいたいと思います。そのためには、次世代の若手に魅力ある将来像を提示し、それを達成するための教育研修体制の構築を目指しております。
現在、歯科界は、基礎と臨床、開業医と大学との連携、医科との連携、スタディーグループ同士の交流が活発に行われるようになっています。そのため、以前と比較して各々の特殊性、独自色は薄くなり、それらの垣根はずいぶん取り払われてきたように思われます。歯科界を取り巻く全員が、協力して歯科界を良くしていこうという雰囲気ができてきているのではないでしょうか。立場は違えど、全体が同じ方向を目指し、協動して盛り上げ明るい未来を目指していくことは、日本顎咬合学会にしかできないことだと考えます。さらに歯科界にとどまらず、医科との連携、監督官庁との連携、メディアへの情報提供など、異業種との連携もますます重要になってきており、会員一人ひとりの担う役割も大きくなってきております。「ひとりは皆のために、皆はひとりのために」というスポーツ界ではよく使われる言葉ですが、学会と会員の関係においても、そうであってほしいと願います。本会を支える一人ひとりの会員全てが恩恵を享受できるよう、本部と支部の連携強化を図り、支部会員の声に耳を傾け、それぞれが日本顎咬合学会の会員であることに誇りを持てるような会務運営を目指していきます。
先人が積み重ねてきた伝統を重んじる一方で、我々は時代のニーズに合わせて常に変化していかねばなりません。現状を打破するためにはたゆまぬ努力が必要です。輝ける日本の歯科口腔臨床を構築することで歯科界、ひいては日本全体がより明るく元気な社会となるよう切に願っております。




第36回日本顎咬合学会学術大会・総会










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