第20回 咬合フォーラム
2021年8月7日(土)~14日(土)

デジタルデンティストリーと咬合との接点を求めて
~真・顎咬合学の新たなる展望~
講演者: 梅原 一浩 先生(青森県ご開業)
植松 厚夫 先生(東京都ご開業)
近藤 尚知 先生
(岩手医科大学歯学部補綴・インプラント学講座)

講演時間: 各講演者40分 計120分

視聴可能期間: 2021年8月7日(土)~8月14日(土)の8日間

参加登録期日: 2021年5月6日(木)~7月29日(木)

取得単位数: 10単位


ご挨拶
新型コロナウイルスが猛威をふるう中、はや1年が経過し、皆様におかれましても大変不自由な生活を余儀なくされておられることを心よりお見舞いを申し上げます。当学会のみならず、他の学会やイベントなども実開催が難しい状況となっております。当学会におきましても、2020年度に開催予定でありました、第20回咬合フォーラムの新型コロナウイルスの影響によって、延期を余儀なくされてきました。そこでこのコロナ禍におきましても、皆様方の研鑽にすこしでもお役に立てればと考え、2021年8月7日(土)~14日(土)の8日間,web配信形式による、第20回咬合フォーラムを開催する運びとなりました。 「デジタルデンティストリーと咬合との接点を求めて ~真・顎咬合学の新たなる展望~」というメインテーマにて、青森県ご開業の梅原 一浩 先生、東京都ご開業の植松 厚夫 先生、岩手医科大学歯学部補綴・インプラント学講座の近藤 尚知 先生に近年目まぐるしい発展を遂げている、デジタルデンティストリーの現在とこれからの展望について事前収録形式にてご講演をいただきます。
ご聴講いただく皆様方にとって有意義なご講演となることを確信しております。
最後に今回慣れないweb開催にも関わらず、ご講演をご快諾いただきました、すべての演者の皆様に心より感謝を申し上げます。
日本顎咬合学会 学術委員長 中島 稔博

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演題: Digitally Guided Oral Rehabilitation -from Ideas to Realizations
講演者: 植松厚夫
略歴: 1985年:神奈川歯科大学卒業;歯周病学教室助手
1989年:ハーバード大学歯学部留学 (クリニカルフェロー)
1993年:植松歯科医院開設(横浜市港北区)
1999年:東京SJCD理事
2008年:博士号取得(歯学博士;歯根膜の研究)
2008年:シンガポール歯科医師免許取得
2009年:ウエマツ齒科醫院開設(二子玉川)
2020年:ITI Fellow
学会活動: 日本補綴歯科学会
日本歯周病学会
日本顎伵合学会
総合インプラント研究センター 副施設長
日本口腔インプラント学会 専門医・指導医
日本臨床歯科学会(SJCD)指導医
抄録:  現代歯科治療におけるデジタル化は,修復物や補綴物のデザインや加工といった製作過程に用いるだけでなく,いままで2次元的な情報だけで検査していた部分へ応用することで,3次元的に立体的な情報が得られることで精度の高い検査・診察を通して治療計画を立案することが可能となってきている.
 特に,ここ数年においてはIOS ( Intraoral Scanner )が小型軽量化され,スキャニング速度が増加し,さらにデザインソフトウエアが使用しやすくなったことも要因となり,デジタル歯科治療は補綴治療範囲と治療顎位によって大きく二つの目的で使い分けることができると考えられる.
Type 1:クラウンやブリッジのように小範囲で補綴物を作製する場合は,効率的に時間を短縮する目的にデジタルシステムが使用される.
Type 2: 伵合再構成を伴うような広範囲に補綴物を作製する場合は,補綴治療計画を立てるために検査・診察の段階で検査基準を明確にする目的にデジタルが使用される.
 今回は,Type 2の症例に対してオーラルリハビリテーションをおこなう場合に,従来の方法と比較して視認不可能であった検査基準がデジタル化を応用することで三次元的に可視化され精度の高い治療結果を導き出すことへ役立つことを解説する.



演題: 「デジタル化はアナログに優るのか? ~咬合再構成のための診断学への臨床応用~」
Is the digitization better than the analog?
-Clinical application to the diagnostics for occlusal reconstruction-
講演者: 梅原一浩
略歴:
学会活動:
1988年東京歯科大学卒業
1993年東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科補綴学第2講座)修了
1993年~1994年 ペンシルベニア大学歯学部歯周補綴学講座留学
1994年9月~青森県弘前市 梅原歯科医院 勤務
1995年~2000年東京歯科大学第二専修科(歯科保存学第2講座)
現在に至る
抄録:  近年、デジタル化が進み、日常臨床で多くの臨床家がCAD/CAMを利用し、ジルコニアやセラミックという硬い材質の補綴装置を装着する機会が増えている。また、その精度や方法、材料に関しても改良が進み、アナログとは違った意味での良さも感じられるようになっている。しかし、これらは、補綴方法、補綴装置に対するデジタル化であり、咬合再構成をするためのデジタル化の一部に過ぎない。
咬合再構成を行うには、咬合高径、咬合平面、咬合弯曲、顎運動といった要素をどのように決定していくかが臨床で難しい。我々は、多くの先人たちの研究報告から、各々が知識と経験を元に、臨床を研鑽してきた。しかし、パノラマ、セファロ、顎運動、補綴設計の診査・診断は独立したアナログで行われ、臨床応用されてきた。
私が考えるデジタル化は、こうした独立して診査・診断されてきたデータを、3次元的な一つのデータにすることで、少なくとも最初の診査・診断に、指標となる一助を加え、先人たちとの経験値を縮めることである。そこで今回は、矯正治療や補綴治療においても重要な診査・診断が可能であるCBCTデータ(DICOMデータ)と模型をデジタル化したCADスキャンデータ(STLデータ)や3D Photoのようなカラー画像データ(objデータ)をソフト上で重ね合わせ、さらには顎運動データ(XMLデータ)を取り込み、今までのアナログとデジタル化を融合させた咬合再構成のための診断学の現状とこれからについて発表する。



演題: 歯科治療に応用されているデジタル技術の現状と限界そして近未来展望
講演者: 近藤尚知
略歴:
学会活動:
1993年東京医科歯科大学 歯学部 卒業
1997年   同    大学院 修了(歯学博士)
1997年東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
1999年ハーバード大学 マサチューセッツ総合病院  研究員
2001年東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 助手
2009年岩手医科大学 歯学部 口腔インプラント学科 准教授
岩手医科大学附属病院口腔インプラント科 診療部長
岩手医科大学附属病院スポーツ歯科外来 運営委員長
2012年岩手医科大学 歯学部 補綴・インプラント学講座 主任教授
現在に至る
抄録: 歯科臨床の現場に、Information Technology (IT)が導入されて久しい今日、CAD/CAMはすでに共通言語となり、「デジタル・デンティストリー」という言葉もしばしば使用され、歯科医療の現場にも変革の時が来たと感じる先生方も多いのではないだろうか。
チタンまたはジルコニア製の補綴装置作製には、すでにCAD/CAMが必要不可欠であり、さらに、口腔内スキャナーによる光学印象が臨床応用され、模型は3Dプリンタによって造形される症例も増加傾向にある。上記のように、現在の歯科医療はITの導入なしには成り立たなくなってきている。
現状のデジタル・デンティストリーの臨床応用には解明・解決すべき課題もあるが、それを上回る多くのメリットがあり、今後のさらなる適応拡大に期待が寄せられている。本講演においては、デジタル・デンティストリーの臨床応用の現状を述べながら、我々が検証し続けている各種デジタル機器の精度についての見解と臨床応用の限界についても説明を加えたい。








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