挨 拶
歯科衛生士部会部長 鍵和田 優佳里
 歯科衛生士にとって歯周病の発症や進行, 歯周治療を理解して, 歯周疾患を改善に導くことはとても重要なことです。近年では歯周疾患が全身に影響を及ぼすという事もわかっており, 歯科衛生士の役割はさらに重要となってきました. また, 本学会の会員歯科衛生士として咬合治療の基礎知識, 咬合の成長・発育を理解し, 咬合の安定から全身の健康を考えることも大切です.
 そこで, 今回の歯科衛生士認定研修会(I)では「歯周病・歯周治療の基礎」と「咬合の基礎」について勉強し, 深い知識を持って臨床に臨むこと目指します。認定試験を受験希望の方, 認定更新希望の方, 会員歯科衛生士ならどなたでも受講できますので, いつでもどこでも参加できるwebセミナーでぜひ一緒に学びましょう.





※ご入金確認後、視聴サイトのURL,ユーザ名とパスワードをご案内いたします
※オンデマンド配信となりますので、期間内であればお好きな時間に受講いただけます
※2つの講演を続けて受講する必要はありませんので、期間内にそれぞれ受講してください
※コンビニ決済の場合は後日払込票を郵送いたします
※日本歯科医師会にご所属の先生は生涯研修登録が可能ですので、お申込みの際に番号を入力してください
※お使いのパソコン環境で動画が再生可能か、必ず事前にテストページで動作確認を行ってください
動作確認テストページはこちら
伊藤 公一 先生
Koichi Ito
日本大学名誉教授
PROFILE
1947年12月26日生 出身地 新潟県
1972年 日本大学歯学部卒業
1976年 日本大学大学院歯学研究科(歯科保存学専攻)修了
1980-1983年 米国インディアナ大学歯学部留学, Dr.O'Leary In Master of Science in Dentistry(MSD)の資格取得
1984年 日本大学 助教授
1990年 日本歯周病学会認定専門医
1992年 日本歯周病学会指導医
1999-2013年 日本大学教授(歯周病学担当)
1999-2013年 日本歯周病学会 理事
2009-2011年 日本歯周病学会 理事長
2013-2018年 日本大学特任教授
2017-2019年 徳真会グループ先端歯科医療研究所 所長
2018年 日本大学名誉教授
2019年 徳真会グループ目黒歯科クリニック院長
歯周病・歯周治療の基本
 歯周病罹患者の割合は加齢とともに高くなる傾向を示す. 近年, 歯の保有状況が良好になってきたことから, 歯周病に罹るリスクを有する歯が増えてきている. とりわけ高齢者においては顕著である.
 歯周病は, プラーク中の細菌によって起こる感染症である. 歯周病は, 細菌と生体応答との均衡が破綻することによって生じるが, 日常の生活習慣が歯周病の発症や進行に影響を及ぼしている。とくに, 喫煙, 食生活などの生活習慣が重要視されている.
 近年ではよく噛める口腔状態を維持することで, フレイルや口腔機能低下症の予防, さらには認知症の予防にも極めて重要であることがわかってきた. 生涯にわたり自立した日常生活動作が行えるような質の高い生活を送るために, さらに健康寿命を延伸させるうえで, 歯や口腔ならびに全身の健康づくりはきわめて重要であり, それを遂行するために歯周病予防と歯周治療は不可欠である。
 歯周治療の原則は, 病変の早期発見, 早期治療である. したがって, 感染源であるプラーク中の細菌を駆逐すれば治癒が期待できる. しかし, プラーク以外の危険因子も多々ある. 大部分の歯周病は, 患者と術者の協力により, 生涯にわたって危険因子を低レベルにコントロールすることで, 病変の進行をコントロールすることが可能である.
 本講演では, 歯周病と歯周治療の基本について概説し, 高齢化社会における歯科衛生士がどのような役割を担うのかを一緒に考えてみたい.


加々美 憲一 先生
Kenichi Kagami
大阪府ご開業
PROFILE
1980年 大阪歯科大学卒業
1989年 大阪市中央区にてカガミ歯科医院開設
2017年 大阪歯科大学小児歯科学講座大学院

日本顎咬合学会 指導医・評議員
これだけは知っておきたい咬合学の基礎
 現在, 正しい摂食嚥下機能を営むことは, 全身の健康の維持・増進に役立つことが広く国民にも理解されており, また当学会においても会員にそのことを啓発していく必要がある. ところで, かむための学問である咬合学は単に補綴学の領域にとどまらず, 歯周病学, 矯正学, 口腔外科学, 解剖学, 生理学, 運動学などさまざまな専門分野の知識を統合して整理されなければならない. しかしながら, その範囲の広さと, まだ未解決の問題も数多くあるため, 咬合学を学ぼうという姿勢を作ることがなかなか難しいことも事実である. だが, 咬合学を学会名としている当学会は, この学問をより多くの会員に浸透させ, 理解してもらい, 会員が日々臨床で実践することにより, 国民の健康維持増進に寄与しなければならない使命がある. そのことは歯科衛生士においても同様である. それは, 疾病構造の変化により歯科医療が複雑化, 多様化してきているなか, チーム医療が求められているからである.
 そこで, 今回の認定歯科衛生士教育研修会では, 咬合理論の基本を分かり易く解説する. 臨床において, どのような点について着目して患者と接したら良いか, さらに歯科医師と連携することにより, 患者の口腔ひいては全身の健康増進に寄与できるかを理解し, 実践できるようにするのが目的である. 今回のセミナーにより皆さんが少しでも咬合学の理解度を深めていただければと思っている。